切り文字（立体文字）の価格の計算方法について

先日、奈良県桜井市のゲストハウス和桜様より、カルプの切り文字（立体文字）のご注文をいただきました。
既に開業されておられましたが、ゲストハウスにお越しのお客様が何度か迷われたことがあり、看板設置を決められたそうです。
ゲストハウス和桜様は伊勢街道の街並みに合わせて町家風にファザードを修景され、二階には木の欄干や防火壁のうだつ、一階の軒には下屋(げや)を施しておられ、とても趣のある建物となっております。

今回テレビ局の取材に間に合うように短納期の作業となりましたが、取り付けも無事完了し、とても喜んでいただくことができました。
弊社ではお客様からご注文いただき、打ち合わせ～製作～納品までが一連の業務となり、取り付けはお客様ご自身で行っていただく事が多くなります。
取り付け費用がかからない分トータルの費用は抑えることも可能ですが、取り付け完了後の姿を拝見する機会も少ないです。
ゲストハウス和桜様のようにお客様のホームページで看板取り付けを記事にしていただき、完成後のお写真も掲載していただけることは、弊社としてもとても励みになります。

ゲストハウス和櫻　様

弊社ではホームページのリニューアル後お客様よりお問合せをいただく事が多くなりました。
その中で「だいたいの価格はどのくらいですか？」とお尋ねいただく事があります。
今回のコラムでは価格の計算方法についてお話したいと思います。

価格の元になる素材の種類

価格を算出するにあたり、素材を何にするか？厚みはどの程度にするか？をまず決める必要があります。
金額的にはアルミ複合板→アクリル→カルプの順に価格が上がり、素材の厚みも増える程価格も上がります。
主な厚みは、アルミ複合板で3 mm、アクリルで3 mm・5 mm、カルプだと15 mm・30 mm・50 mmとなります。
また素材の表面にシートを貼ることで色目を表現することも可能ですが、価格の差を分かりやすくするために、標準的な厚み・素地を基準としてお伝えします。

素材ごとの価格について

価格のサンプルとして「株式会社ＳＡＭＰＬＥ」という文字で説明します。
1文字あたりのサイズは100mm角程度、全体の横幅は860mmとしております。
文字数：10文字（うち漢字　4文字）
また価格の基準となる1文字あたりのサイズですが、縦・横いずれかの大きいサイズを基準とします。
今回の場合だと縦横とも100mmなので、1文字あたりのサイズは100mmとしておりますが、縦が100mm、横が150mmの横長な文字の場合は1文字あたりのサイズは150mmとなります。

素材ごとの価格表はこちら

■アルミ複合板（白・素地）厚さ3mmの場合
英数字・かな（＠352円）×6文字＝2,112円
漢字（＠462円）×4文字＝1,848円
合計　3,960円

■アクリル（白・素地）厚さ3mmの場合
英数字・かな（＠550円）×6文字＝3,300円
漢字（＠715円）×4文字＝2,860円
合計　6,160円

■カルプ（白・素地）厚さ15mmの場合
英数字・かな（＠1760円）×6文字＝10,560円
漢字（＠2288円）×4文字＝9,152円
合計　19,712円

加工用のデーターについて

単純に切り文字（立体文字）の加工にかかる費用としては上記のとおりですが、製作するにあたり加工用のデーターが必要となります。
加工用のデーターとしては、イラストレーターのai形式のファイルが必要となりますが、PDF形式のファイルでもai形式に変換ができるタイプであれば流用可能です。
店舗のロゴなどイラストレーターのai形式のファイルをお持ちであれば、基本的にそちらで製作は可能となります。
ロゴによっては線が細すぎる、文字が小さすぎるなどの場合は加工が難しいので、加工できるように修正する必要があります。
※別途データー修正費がかかる場合があります。

また加工用のデーターが無い場合でも弊社にて製作は可能です。
その場合は 書体サンプル よりご希望の書体をお選びいただき、書体名・サイズをお伝えください。
今回のサンプルの場合だと「フォントは書体サンプルの9番（コーポレート・ロゴ）、1文字あたり100mm程度、全体の横幅を1000mm以下に収まるように」など
全体のサイズが分かりにくい場合は縦〇mm×横〇mmに収まるサイズとお伝えいただければ、その中に納まるサイズでご提案させていただきます。
※別途データー製作費が発生します

オプション（裏面両面テープ）について

その他のオプションとして裏面両面テープがあります。
両面テープは市販の物でも流用は可能なので不要の場合は省いていただくことも可能です。
その場合は接着力が強いタイプをお勧めしております。
弊社ではアルミ複合板やカルプには車両用の両面テープを使用していますので非常に強力に接着することができます。

今回のサンプルの場合、裏面両面テープのオプションを選択すると+3960円となります。

オプション（原寸原稿）について

また別のオプションとして原寸原稿があります。
原寸原稿はデーター通りのバランスで文字を取り付ける際の取り付け位置の目安に使います。
素材によって紙とPETシート（薄い下敷きのような素材）の2種類がありますが、こちらも不要であれば省いていただく事も可能です。
ご自身でデーターをお持ちであればプリンターで紙に出力し文字の1部分（1文字あたり2～3ヶ所程度）を切り抜いておけば原寸原稿として使用することができます。
原寸原稿を製作するコツとしては

1. 文字全体の外側に四角の外枠を付ける
2. 上下左右の中心に目印をつけておく

そうしておくと文字の取り付け位置を決める際に水平垂直（中心）が分かりやすいのでお勧めです。
もちろん弊社で製作する原寸原稿には外枠と上下左右の印が付いております。
※原寸原稿について詳しくは以前のコラムをご覧ください

今回のサンプルの場合、裏面両面テープのオプションを選択すると+1500円となります。

計算が面倒な場合は自動見積り

1. 基本仕様に種類（素材）、サイズ、厚み、シート・塗装（有無）を選択。
2. 詳細仕様で文字の高さ、文字数、側面塗装（カルプのみ）、取付原稿（有無）などを選択。
3. オプション・セット数で裏面両面テープとセット数を入力すると金額が表示されます。

自動見積りのページはこちら

異なる文字サイズの場合は詳細仕様の欄で「+」ボタンを押していただくと別の文字のサイズも追加することができます。
自動見積りの価格はデーター（イラストレーター aiファイル）を御支給いただく場合の価格となり、梱包発送費は含まれておりませんのでご注意ください。

まとめ

• 切り文字（立体文字）の価格は素材の種類、厚み、文字のサイズで異なります。
• 価格はアルミ複合板→アクリル→カルプの順に上がり、厚みが増えるほど上がります。
• 加工用のデーターがない場合でも弊社にてデーター制作は可能。
  ※別途データー製作費がかかります。
• 文字のデーターが決まっている場合は自動見積りが便利

データーが無い場合でも、ご希望のフォントと文字をご指定いただければご提案させていただきます。
正式にご注文いただく場合はデーター制作費が発生しますが、とりあえずどんな感じになるのか見てみたいというご希望にもできる限り対応させていただきますので、まずはお気軽にメールやLINEからお問合せください。