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アクリルの切り文字(立体文字)について

2022.4.15| アクリル文字切り文字原寸原稿立体文字


先日の休日は滋賀県甲賀市にあるMIHO MUSEUMに行ってきました。
4月上旬だったので満開の桜を期待していきましたが、今年の枝垂れ桜の開花は4月中旬頃とのことで、当日はまだ咲き始めといった印象でした。
ちょうど更新日の4月15日頃にお出かけになられると桜も見頃だと思います。

現在MIHO MUSEUMでは春季特別展として「懐石の器 炉の季節」が開催されています。

懐石とは“ふところの石”。禅僧が坐禅を組む時、石を温めて懐にいだき、一時の空腹をおさえたという伝承から生まれた言葉で、お茶をおいしく頂くための簡素な料理の呼び名です。
それは豪華な献立を誇るのではなく、心のこもった、おいしくて実のある新しい料理の形でした。
懐石にはいくつかの特徴が挙げられます。お客様が料理を一番おいしく召し上がれるよう、出来立てを一品ずつ運ぶこと、亭主自ら給仕し楽しく主客交流すること、遠くの珍しい食材に重きを置かず身近な旬の食材を客の好みに合わせ工夫する事、最後まで頂いてもお腹に丁度良い量であること、さらに、料理にふさわしい器を楽しむことなどです。
MIHO MUSEUM 春季特別展「懐石の器 炉の季節」より引用

食事は質より量の私ですが、料理を引き立てる器の魅力を再発見できた1日でした。

その会場の入り口には黒色のアクリルで飾られたシンプルな切り文字(立体文字)が取り付けられており、職業柄ちょっと気になってしまいました。
今回はそんなアクリルの切り文字(立体文字)についてご紹介します。

アクリルの切り文字(立体文字)とは

アクリル板からレーザー加工機やルーターなどで切り出して製作する切り文字(立体文字)です。
素材の種類としては透明・白・黒・カラーアクリル板などがあり、厚さは3mmや5mmが主流となります。
弊社では主にレーザー加工機でカットするので、表面と側面(切断面・小口)がとても綺麗な仕上がりになります。
取り付ける場所として目線の高さなどに向いているので、店頭や店舗入口など目印になるサインにお勧めしております。

アクリル切り文字(立体文字)のメリット

アルミ複合板やカルプと異なり、透明アクリルを活用できることが最大のメリットです。
背面からシートを貼って加工することで接着面が見えてしまうこともカバーできます。
またシート以外にもUV印刷をすることで単色だけでなく、模様やグラデーションなども表現する事が可能です。
裏面から色を付けることにより、クリスタルのような透明感を演出することもできます。
他にも表面にヘアラインと呼ばれる薄い筋が入ったシートを貼ることで、ステンレスのような印象を表現することも可能です。

取り付け方法

基本的にアクリルの切り文字(立体文字)の場合は両面テープ(+ボンド)で接着します。
大きな切り文字(立体文字)の場合はボンドを併用されることをお勧めしておりますが、フラットな壁面に100mm角以下の切り文字(立体文字)を取り付ける場合は弊社の両面テープだけで十分だと思われます。
また取り付けの際は前回ご紹介した「原寸原稿」があると文字のバランスが分かりやすいのでお勧めしております。
「原寸原稿」について詳しく知りたい方は是非前回の記事をご覧ください。

取り付けの際の両面テープについて

両面テープはオプションになるので価格を抑えたい場合は省いていただく事も可能です。
100mm角程度の切り文字(立体文字)であればご自身で両面テープを取り付けていただく事も容易ですが、50mm角以下の小さな文字の場合は非常に細かい作業になるので、手間を考えるとオプションの両面テープを選択していただく方が良いと思います。
また弊社の両面テープは接着力が非常に強いので切り文字(立体文字)の取り付けには向いていますが、逆に言えば取りにくいとも言えます。

ごく稀に「テナント退去の際に切り文字(立体文字)を綺麗に外したいので簡単に取れるようにしたい」と希望されるお客様もいらっしゃいますが、そのような場合は弊社の両面テープはお勧めできません。
後々立体文字を剥がすことを前提にするのであれば、接着力の弱い両面テープをご自身で準備して貼っていただくのが良いのですが、これも逆に言えば切り文字(立体文字)が剥がれやすいのであまりお勧めはしておりません。

文字の太さ

アクリルで切り文字(立体文字)を製作する場合、線幅が細過ぎると折れてしまう可能性が非常に高くなります。
アクリルは他の素材(アルミ複合板やカルプ)よりも小さく細かい文字や線の加工に適していますが、過度な線の細さの場合は折れるなどのリスクが伴います。
製作可能な線幅は材料の厚み程度が目安となるので、アクリルの厚みが3mmの場合は線幅も3mm、厚みが5mmの場合は線幅も5mm程度が理想です。
もちろん書体やデザインによって異なりますが、太い線の箇所で支えるような形であれば、部分的に2mm程度の線幅であっても比較的大丈夫です。
構造的には3mm程度の線幅があれば製作は可能ですが、太い文字(太い線)の方がより長持ちし、破損の危険性も軽減されます。
ロゴマークなど決まった形状の場合は好ましくありませんが、細い線幅の文字の場合は全体的に縁取る様に少し太らせて加工すると立体文字の強度も高まります。

アクリルでは切り文字(立体文字)以外にパーテーションなども製作可能

アクリルの特徴でもある透過性を活かせたアクリルパーテーションの制作も可能です。
長引くコロナ過の影響により飲食店に限らず様々な所でアクリルパーテーションが設置されるようになりました。

弊社でもアクリルパーテーション.comというサイトでパーテーションの制作も承っております。
1番小さなタイプのSサイズは縦幅500mm横幅400mmとコンパクトな設計になっており、一般的で使いやすい縦幅600mmのタイプではMサイズ(横幅600mm)、Lサイズ(横幅900mm)、LLサイズ(横幅1150mm)の3種類がございます。
また複数台購入の割引も実施しており、テーブルの形に合わせたオリジナルサイズの制作も対応していますのでお気軽にご相談ください。

まとめ

  • アクリルは透明・白・黒・カラーなどの種類があり、厚さは3mmと5mmが一般的。
  • 他の素材にはない透明を使用することでクリスタルのような印象の切り文字(立体文字)の制作も可能。
  • 他にもUV印刷によるグラデーションやシートによってはステンレスのような印象を表現することも可能。
  • 小さな切り文字(立体文字)の場合はオプションの両面テープを選択する方が便利
  • 切り文字(立体文字)以外にもオリジナルサイズのアクリルパーテーションの制作も可能。

お店のロゴマークや案内サインなどアクリルの切り文字(立体文字)の製作を考えておられる方はお気軽にお問合せください。
加工用のデーター(イラストレーター aiファイル)が無い場合でも、完成イメージをお伝えいただければ、デザイン案をご提案させていただきます。
お見積りも無料でさせていただきますので、メールやLINEからお気軽にお問合せください。

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