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切り文字(立体文字)のフォントを選ぶ基準て何?

2022.3.22| アルミ複合版文字フォント切り文字立体文字

厳しい寒さが続いておりましたが、最近はだんだん暖かく感じられる日も増えてきた今日このごろ、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
私の作業場でも入口付近のシャッターを開けていると、暖かい春の陽気が差し込むようになってきました。
通勤で通る山道にも桜がチラホラと咲き始め、「春」の訪れを感じています。

春といえば、皆さんはどんなイメージを想い浮かべますか?
お花見・卒業式・入学式・菜の花…などなど、思い浮かぶ言葉がたくさんありますよね。
春は出会いや別れ、新生活が始まる季節でもあります。

先日とある幼稚園様から卒園式用に切り文字(立体文字)のご注文をいただきました。
卒園式で使用するメッセージボードに幼稚園のお名前を取り付けたいとの事でしたので、アルミ複合板の表面にインクジェットシートを貼付けた切り文字(立体文字)を製作しました。
赤・青・緑・ピンクなど色とりどりのシート貼り付けて文字をカットしたので、幼稚園らしいかわいい仕上がりにとても喜んでいただきました。
その幼稚園様からの切り文字(立体文字)のご依頼の際、特に決まったロゴマークがある訳ではないとのことだったので、かわいらしい印象のある「丸ゴシック」という書体(フォント)をご提案させていただきました。

今回は切り文字(立体文字)を製作する際に重要な要素であるフォントについてまとめてみました。

切り文字(立体文字)のフォントを選ぶポイント

フォント選びの基準としては「視認性」「可読性」「判読性」という3つの要素で決まるといわれています。
「視認性」は目にしたときの認識しやすさ、「可読性」は長い文章を読むときの読みやすさ、「判読性」は誤読の少なさのことを指します。
特に切り文字(立体文字)の制作の場合は「視認性」を重視してフォントを選ぶと良いと思います。
よく耳にするフォントの名称としてとして「ゴシック体」や「明朝体」といった名前を聞いたことはありませんか?
それぞれのフォントの特徴や文字を読む人に与える印象などは以下のとおりです。

ゴシック体

縦や横の太さが均等なのがゴシック体の大きな特徴です。 線の太さが均等なので、遠くから見ても見やすく「視認性が高い」フォントです。
遠くから見ても目立ちやすいため、屋外の看板や大判のポスターなどに向いています。 ただし線の太さが均等で特に特徴のないゴシック体は明朝体にくらべると可読性が低く、長い文章にはあまり向いていません。
また線の幅や字形によって多くの種類のゴシック体があり、端が丸いものを「丸ゴシック」、端が角張っているものを「角ゴシック」と言います。
また細字はシャープで女性的な印象になり、太字は力強く元気で信頼できる雰囲気になります。
また、丸ゴシック体は角ゴシック体と比較すると、よりソフトな印象を与えます。
それぞれの印象としては、丸ゴシック体は「優しさ」「安らぎ」「可愛らしさ」「親しみやすさ」「ナチュラル」などで、角ゴシック体は「力強さ」「男性的」「スピード感」「現代的」「シャープ」などが挙げられます。

上記の印象から冒頭の幼稚園では「丸ゴシック」をご提案させていただきました。

明朝体

明朝体は縦線に比べ、横線が細く「うろこ」と呼ばれる三角形の山がついているフォントです。
払いやはね、縦横の線に強弱があり、ゴシック体と比較すると文字に動きがあり、「視認性が高い」ゴシック体に対して「可読性が高い」のが明朝体の特徴です。
可読性が高いフォントのため、書籍・教科書・新聞といった印刷物の本文に使用されることが多くあります。
明朝体が与える印象は「優雅」「高級感」「古典的」「和風」「大人っぽい」などが挙げられます。
ただし立体文字で使用する場合は線が細いので加工が難しくなる傾向があります。
大きなサイズの文字だと問題ありませんが、小さな文字の場合だと必然的に線も細くなるので、文字が折れやすい・剥がれやすいなどのリスクが考えられます。

まとめ

情報をうまく伝えるためのフォントの選び方として「視認性」「可読性」「判読性」を意識しましょう。
特に切り文字(立体文字)の場合は「視認性」としての要素が重要となり、こだわりがなければ太い字体のフォント「ゴシック体」をお勧めします。

切り文字(立体文字)への各フォントの印象

  • 丸ゴシック体 「優しさ」「安らぎ」「可愛らしさ」「親しみやすさ」「ナチュラル」
  • 角ゴシック体 「力強さ」「男性的」「スピード感」「現代的」「シャープ」
  • 明朝体 「優雅」「高級感」「古典的」「和風」「大人っぽい」

上記以外にもいろいろなフォントが存在しており、切文字プロでは上記以外にも様々なフォントで切り文字(立体文字)の制作をしております。
書体サンプルのページでは明朝体・角ゴシック体・丸ゴシック体・ポップな書体・和風な書体と様々な種類の書体の一覧があるので、是非イメージに合う書体を選んでみて下さい。

個人的には企業名などは「コーポレート・ロゴ」がオススメです!

書体サンプルページにない書体でも画像などでイメージをお送りいただけましたら、フォントを探すことも可能です。
全く同じフォントが見つからない場合でも近似フォントでご提案させていただきます。
またお見積りも無料でさせていただきますので、メールLINEからお気軽にお問合せください。

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