切文字の歴史
2022.3.4| 切り文字歴史
今、世界では数えきれないほど多くの広告媒体があります。
ありとあらゆる形態の物が存在し、人間の五感に訴えかけ、その効果は絶大なものです。
そんな中、日本最古の広告媒体は何かご存じでしょうか?
ラジオでしょうか?テレビでしょうか?いいえ、違います。
他でもない、看板です。
まだ、本格的な広告媒体が存在しなかった江戸時代には、看板や暖簾といった媒体はとても重要なものと考えられ、見る人の好意を獲得するために創意工夫がなされ、その技術革新は現在もまだ進化をし続けています。
では、切り文字と呼ばれる物は、どのようにして生まれたのでしょうか?
昔はパソコンや制作ソフト、自動でカットしてくれる機械が現代のようにありませんでした。
そのため、一つ一つの文字は手書きされ、それを元に大工さんが木をかまぼこ状に掘り、上から金箔を貼付け、浮き出し文字と呼ばれる現在の「切り文字」の起源となるものを手作業で製作していました。
時代は流れ、PCやデザインソフトの普及により、職人の手作業から機械でのオートメーション化がなされ、素材も「木」から、アクリル・アルミ複合板・カルプ・ステンレス等、豊富で多彩なものが使用されるようになりました。
これが、切り文字の歴史です。